2022/10/07
「永遠の化学物質」が不妊の原因に
「永遠の化学物質」(PFAS)
有機フッ化化合物は妊娠中に子供へ暴露
男子の精子数の減少と精子機能に悪影響
〜マクドナルド、アマゾンも使用中止〜
PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は、水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等の特性を持ち、1940年代から多くの分野で用いられています。
半減期は4〜5年と長いため、環境汚染の原因となっている、「永遠の化学物質」と呼ばれる所以です。
PFAS は、食品包装、焦げ付き防止の調理器具、防水生地、塗料、プラスチック、ワックス、デンタルフロス、カーペットなどに含まれています。
癌、先天性欠損症、肝臓病、腎臓病、免疫力の低下、代謝の変化、不妊症に関与します。
米国CDC(疾病管理予防センター)によると、アメリカ人の 98% の血中に微量の PFAS があり、胎盤関門を通過して成長中の胎児に蓄積する可能性があると報告しています。
胎内での PFAS 曝露が胎児、幼い子供、およびその後の成人の健康上の合併症と関連付けています。
多くの国では規制対象になっていますが、日本の規制は水道水に関して2020年4月に開始されたばかりです。
最新のオランダで行われた研究では、妊娠初期にPFASに暴露した妊婦の臍帯を通じて子供に移行し、男の場合、精子濃度の低下、総精子数の低下、非進行性精子の割合の増加と関連していることがわかりました。
(Environmental Health Perspectives107001-1130(10) October 2022. https://doi.org/10.1289/EHP10285.Research)
米マクドナルドは、2025年までに全ての包装・容器からPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)を全廃すると発表。
(ハンバーグの包装紙はPFASで処理されているのです)
また、アマゾンも自社ブランド「Amazon Kichen」の食品製品の包装・容器で同じくPFASの使用を禁止すると発表しています。
(https://sustainablejapan.jp/2021/01/17/pfas/58068)
精子の品質の低下が、日本の少子化の一因であるかもしれません。
私たちの周囲には無数の合成化学物質があふれ、知らず知らずにそれらに暴露し、体内の取り込まれています。
長期間を経て、毒性・副作用・有害事象を起こすのです。
避けるのは困難かもしれませんが、可能性の高い慢性毒性物質は意識して避ける必要があります。
特に妊娠中の方、これからお子様を授かる女性は、
生まれる赤ちゃんの健康にためにより注意が必要です。
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