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2024/06/13
マイクロ・ナノ・プラスチックによる動脈硬化病変と血栓症

プラスチック粒子は吸収され動脈硬化病変、血栓症の要因に


先日、マイクロ・ナノ・プラスチックのお知らせ「大いなる失敗」でお話ししましたが、本日はその続編。
失敗を繰り返さないためにも、用心して書き始めましたが、同じ失敗をして書き直しています(歳の所為だろうか? 米寿までは認知症になりたくない。)

さて、プラスチック廃棄物は環境中に存在し,分解されてマイクロプラスチック(粒径1 µm~5 mm)やナノプラスチック(粒径1μm未満)になります。
本年、1月に発表された論文は,両者をあわせたマイクロ/ナノプラスチック(MNPs)を正確に測定できるようになったという報告です。
の結果ペットボトル1本に約24万個のプラスチック粒子の存在が推定され,その約90%がナノプラスチックであったとの事(1)。
ナノプラスチックはサイズが小さいため,人体に入りやすく,毒性が強いと考えられています。
既に、大腸,胎盤,肝臓,脾臓,リンパ節組織など複数の組織で検出され,米国のデータから,プラスチック添加化学物質がほぼすべての米国人の体内に存在することもわかっています。

また、イタリアの報告では、頸動脈の動脈硬化病変(プラーク)を外科的に切除する頸動脈内膜切除術を受けた312人のなんと150人(58%)の切除プラークからポリエチレンが検出され,プラーク1mg当たり21.7±24.5μgでした。
31人の患者(12.1%)にはポリ塩化ビニルが検出されました。
電子顕微鏡検査では,プラークのマクロファージ中に,ギザギザした異物が確認され、プラスチック粒子と思われます(2)。

プラスチック粒子が検出された患者では,心筋梗塞,脳卒中等による死亡リスクが,検出されない患者と比較し顕著に高いことが示されました。
これはプラスチック粒子がさまざまな化学添加剤(発がん性物質,神経毒性物質,内分泌かく乱物質)を含むため炎症反応が高度になるためと考えられ、つまりプラスチック粒子の蓄積は心血管系疾患の新たな危険因子と考えられるのです。

さらに、中国より患者30人の3つの部位(脳動脈,冠動脈,下肢深部静脈)から採取した血栓中のプラスチック粒子の濃度,ポリマーの種類などを検討した研究が報告されました(3)。
その結果ですが,虚血性脳卒中,心筋梗塞,深部静脈血栓症の患者から得られた血栓の80%からプラスチック粒子が検出され、プラスチック粒子検出群では血栓症の指標となるD-ダイマー濃度は未検出群より有意に高値でした。
10種類ポリマーのうち,ポリアミド66,ポリ塩化ビニル,ポリエチレンが同定されています。
その内ポリエチレンが優勢で,全体の53.6%を占めていたとの事。

プラスチック粒子は現在の生活環境から直ちに無くすことは不可能です。
その被害から守るためには、先ずペットボトル入りの水・果汁の飲料食品は、絶対に避けることでしょう。


これらの報告である血栓や動脈硬化病巣のプラスチック粒子に蓄積による病態は、新型コロナウイルス感染、あるいはコロナワクチンによる健康被害に非常に類似しているように思われて仕方がありません。
両者とも、
血管内皮細胞の傷害、それに続く血管病変の発症、そして動脈硬化による血栓症、心臓・脳血管病態が惹起されるのではないかと推測できます。
 

血液さらさら作用あるノニジュースに
予防・改善効果に期待できるのではないか???。


出典
1.Qian N, et al. Rapid single-particle chemical imaging of nanoplastics by SRS microscopy. Proc Natl Acad Sci U S A. 2024 Jan 16;121(3):e2300582121.(doi.org/10.1073/pnas.2300582121
2.Marfella R, et al. Microplastics and Nanoplastics in Atheromas and Cardiovascular Events. N Engl J Med. 2024 Mar 7;390(10):900-910.(doi.org/10.1056/NEJMoa2309822)
3.Wang T, et al. Multimodal detection and analysis of microplastics in human thrombi from multiple anatomically distinct sites. eBioMedicine. 2024 May;103:105118.(doi.org/10.1016/j.ebiom.2024.105118

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