2024/06/20
極楽鳥に脚はない？
ブアメラの世界、パプア島は極楽鳥の世界
脚がないと騒がれた極楽鳥
インドネシアのパプア島は最も東に位置する世界で2番目の大きな島。
植民地時代にはオランダ、イギリス、スペインなどの支配下にあり、パプア島の東半分はイギリスから独立しパプアニューギニア国となっている。
一方、西半分はインドネシアの独立に伴いインドネシアに併合され、ジャワ政権の植民地と同様の存在。
パプア島の地形（下地図の赤い地域）は、パプア島とその周辺にだけ生息する極楽鳥の形に似ている。
東から頭、首、胴体そして尾にへと続く。
インドネシア語ではCendrawashiと呼ばれ、パプア州首都のジャヤプラ市には、国立大学のセンドラワッシ大学がある。
上の絵画には極楽鳥とパプア先住民の太鼓が描かれている。
最も人気のあるモチーフの構図です。
植民地時代、パプア島を占領したヨーロッパ人は、故郷に残してきたご婦人の機嫌を得るためと金のために極楽鳥を乱獲し、脚を切断してヨーロッパに持ち帰ったとの事。
極楽鳥の羽は非常に美しく、貴重なものであり、貴婦人の帽子の飾りに大人気があったそうです。
ただ、持ちかえられた極楽鳥に脚がないことに驚き、ヨーロッパ人は極楽鳥には脚がないと信じていたらしい、との笑い話をパプア島で耳にした、
パプア島を2005年から訪れ初めてから20年。
残念ながら極楽鳥を未だ見たことがない。
植民地時代の大量捕獲の影響がまだ残っているようです。
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